おさらい
第五回の連載では、
WalkMeでの”映え”を意識した、スマートチップスの作成をご紹介しました。
今回はWalkMeのボタン機能を利用した”映え”コンテンツをご紹介したいと思います。
この連載では既におなじみになりました、”カーナビをイメージ”してみますと
今回は
道中のお勧めスポットの紹介 = PDFや動画などのリソース提供
についての”映え”コンテンツとなります。
想定シチュエーション
例えば、経費精算システムを想像してみます。
経費の精算業務で良くあるシチュエーションとして、
いざ精算しようと思い金額の入力ページに辿りついたのに
「この経費って規定上いくらまで精算OKだったっけ?」
のような、記憶が曖昧なものってありますよね。
例えば以下のように出張に行って“ホテル代”の精算をしたい場合を考えます。
こんな時、実際にユーザーが”精算上限”を確認するためにどうするかと言うと、
こんなことが想定されます。
1.隣の人に「ホテル代っていくら上限だっけ?」と聞く
2.隣の人がいない(リモートワークの環境)とSlackや社内コミュニケーションツールで同じ部署の人に聞く
3.同様に上司に聞く・・・でもわからない
4.しょうがないから経理部門に電話して聞く
5.結果、「規定に書いてありますよ」と回答を得る
6.規定集を探す。場所がわからず、隣の人に聞く・・・・
7.などなど・・・・
5まで進まないまでも、3あたりまででもだいぶ時間(コスト)もかかり、
場合によってはせっかく途中まで入力したのに
”気づいたら経費精算システムから自動ログアウト(トホホ)”
なんてこともあるかもしれません。
コンテンツ作成(ランチャー・リソース)
では、この場面では、WalkMeのランチャーとリソースと言う機能を使ってみます。
※使い方のイメージをより具体的に感じて頂きたいので、
ビデオを適宜埋め込んでおります。ぜひご参照ください。
まずはリソースを使って、精算のための”旅費規定”の情報をWalkMeに設定します。
白い十字ボタンをクリックし、”リソース”を選択し、”説明”をクリックします。
名前を適宜指定します。
表示モードは”ライトボックス”にしておき、旅費規定が保存されているURLを
指定します(ここではSharepoint上のURLを指定しています)。
再生ボタンを押すと、表示されたことがわかります。
ライトボックスを指定することによって”埋め込み”の形で表示できます。
次はこの旅費規定を表示するためのボタン(ランチャー)を配置します。
白い十字ボタンをクリックし、”ランチャー”を選択します。
名前を入力し、配置したい場所を指定します。
ボタンの位置を変え、目立つようにボタンの色とフォントを修正します。
最後に、ランチャーを押した際に上記で指定した”旅費規定”が開くように仕込みます。
一連の動画がこちらです。
"映え”コンテンツへ
さて、ボタンを押すと”旅費規定”が表示されるように作ることができました。
これだけでは”映え”が足りていません。
このままでは、ホテル代以外の経費タイプを選んだ際にも、
”旅費規定”ボタンが表示されてしまうからです。
では、最後に
経費タイプが”ホテル代”の時のみ”旅費規定”ボタンが表示されるように変更
してみましょう。
作ったランチャーをクリックし、設定画面を開きます。
左の表示条件タブから、”ルールを作成する”をクリックし、表示条件を指定しします。
今回は、経費タイプの文字列が”ホテル代”の時のみ表示されるようにします。
経費タイプを切り替えた時に都度反応するようにしておき、保存を押します。
すると、ビデオで見ていただける通り、
経費タイプに”ホテル代”を選択している場合にのみ”旅費規定”のボタンが現れている
ことがわかります。
いかがでしょうか、”より寄り添った”情報提供が可能になっていませんでしょうか?
今回は、”映え”コンテンツの作成#2、と題して、
ランチャーとリソースを作った、寄り添いコンテンツをご説明しました。
次回はもっともっと映えていければと思います。
■セールスエンジニアによるデジタルアダプション実装解説シリーズ■
第三回:ノーコード・ローコードでコンテンツ作成:WalkMe Editor
第四回:WalkMe エディタ(Editor)によるコンテンツ作成 Part1
第五回:WalkMe エディタ(Editor)によるコンテンツ作成 Part2
第六回:WalkMe エディタ(Editor)によるコンテンツ作成 Part3(本記事)
■セールスエンジニアによるデジタルアダプション実装解説シリーズ(番外編)■
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